「ハヅキ帰ろ~」 「萌恵ごめん!ちょっと大事なものなくしたから探してからかえる!」 「私も手伝おうか?」 「ううん、大丈夫!先帰ってて!」 「りょーかい!」 ぞろぞろと人が教室から出ていくなか、 一人特別棟に向かう私。 たぶん体育で一回はずしたから更衣室にあ るはず いつも必ずつけているネックレス。 誰がくれたのかもわからないネックレス。 そんなネックレスが私にとっては、絶対なく ちゃいけないものだとおもうの。