ーーーーーーーーー 私が話終わって碧を見るとなぜか驚いたような顔をしていた。 「碧?」 「えっ。いや、なんでもない」 碧はなんでもないって言うけどそうは思えなかった。 だって普段の碧ならこんな話を聞いたら絶対に大丈夫?とか、辛かったねとか言ってくれる。 碧はそういう優しい人だ。 「美亜」 「ん?」 「その時、 ……二年前、美亜を助けたその子は…俺だ」