須賀先生は 「チッ」 と1つ舌打ちすると去っていった。 私はホッとして足から崩れ落ちた。 怖かった。 もう、ダメだって思った。 「…大丈夫?」 男の子はおずおずと言ったように問いかけてきた。 「大丈夫です。ありがとうございました」 この日、私は大好きな人から裏切られた夜の道が怖くなった。