「美亜っ!」 碧の声が聞こえる気がした。 幻聴…? ハハッ。 いよいよ幻聴まで聞こえるようになったよ。 笑っちゃう。 どんだけ碧が好きなのよ、私。 もう碧は心羽ちゃんが好きなのに…。 「美亜大丈夫かっ!?」 碧の香りがする。 フワッと大好きな匂いに包まれて、瞬間安心感が訪れる。 「美亜?おいっ、美亜!美亜!」 本当は今すぐにでも碧の顔が見たくてしょうがなかったけど、その前に意識を手放してしまった………。