そんなとき、彼女の口から衝撃的な言葉を聞いた。 「碧ね、嬉しそうに話すのよ。今日の美亜の弁当は唐揚げだったとか。意外と甘いものは大食いとかね。」 ふふふ、と。 それはそれは楽しそうに話す碧のお母さん。 でも私は言葉が声になって出ないほど驚いていた。 「普段はそこまで話す方じゃないのに、美亜ちゃんの事になると途端にお喋りになるのよ?」 碧…どうして? 「でも最近はね…なんだか元気がないのよね…。家でも精気を失ったみたいに……。」 どうしてなの、碧。 分からない。 ますます分からない。