「別れよう」 嫌だ……。 嫌だよ! 行かないでよ! 言いたい言葉なんていっぱいあるけど声にはならなかった。 そう言い残し、屋上を出ていく碧の後ろ姿をただ見送っていた。 「まって…」 やっと声に出した時には掠れていて、足に力が入らなくなってその場にへたりこんだ。 ガヤガヤした校門の方から今一番聞きたくない声と会いたい人の名前が聞こえる。 「碧っ!待ってたんだよ~?遅い~」 「ごめんな、心羽」 ………。 終わっちゃった。 大好きだった人との終わりは呆気なくて、それでいて残酷だ。