☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆
もしかしたら、とんでもない頭にされるんじゃ……
なんて心配は、杞憂だったようです。
「さっきも思ったが、すげぇ細くて柔らかい髪だな。」
関心したような声が、背後から聞こえます。
「……どうも。」
まぁ、ストロベリーブロンドの髪の毛は、私の数少ない自慢できる物のひとつですからね。
ソルデさんは毛糸が絡まったような私の髪を、丁寧に丁寧に梳いていきます。
髪の毛をプツンと切ってしまうことなんかなく、一本一本、櫛と手でほどいているようです。
触れる手が優しく、心地いい……。
「……上手ですね。」
「な、言ったろ?手先は器用だって。」
本当ですね。
さっきまで小さな子供のような意地悪をしてきた人と同じには、とても思えません。
もしかすると、私よりも上手かも。
「……ソルデさん。」
「ん?ソルデ、でいいぜ。」
鏡越しに互いの目が合います。
……なんか、いつの間にか打ち解けてしまいましたね。
「じゃあ、ソルデで。あ、私のことは……」
「そういや、お前の名前なんだっけ?」
って!!
連れてきておいて、それですかっ!?
……まぁ、いいです。
「ルルノリアです。」
「ルルノ……長ぇ。チビでいいな?」
「名前を聞いた意味がないじゃないですか!あと、コンプレックスを刺激するの、やめて下さいっ!」
「ははっ、やっぱり面白ぇな、お前。……分かったよ。なんて呼べばいいんだ?」
「……じゃあ、ルルで。」
親しい人は、そう呼びますから。
そう言おうとして。
……ん?親しい人?
そういえば、この人、『魔法使い』じゃないですかっ。
仲良くなっていいんですかね……?
そんな私の心の声なんか知らずに、ソルデさ……ソルデは、会話を続けます。
「分かったぜ。ルル。」
「はい?」
「よろしくな。」
ポンポン。
あ、また頭をポンポンされました。
……ソルデ、私の頭好きですね。
「で?」
「はい?」
「さっき、何が言いたかったんだ?」
器用にも、髪の毛を解きながらソルデは聞いてきます。
もしかしたら、とんでもない頭にされるんじゃ……
なんて心配は、杞憂だったようです。
「さっきも思ったが、すげぇ細くて柔らかい髪だな。」
関心したような声が、背後から聞こえます。
「……どうも。」
まぁ、ストロベリーブロンドの髪の毛は、私の数少ない自慢できる物のひとつですからね。
ソルデさんは毛糸が絡まったような私の髪を、丁寧に丁寧に梳いていきます。
髪の毛をプツンと切ってしまうことなんかなく、一本一本、櫛と手でほどいているようです。
触れる手が優しく、心地いい……。
「……上手ですね。」
「な、言ったろ?手先は器用だって。」
本当ですね。
さっきまで小さな子供のような意地悪をしてきた人と同じには、とても思えません。
もしかすると、私よりも上手かも。
「……ソルデさん。」
「ん?ソルデ、でいいぜ。」
鏡越しに互いの目が合います。
……なんか、いつの間にか打ち解けてしまいましたね。
「じゃあ、ソルデで。あ、私のことは……」
「そういや、お前の名前なんだっけ?」
って!!
連れてきておいて、それですかっ!?
……まぁ、いいです。
「ルルノリアです。」
「ルルノ……長ぇ。チビでいいな?」
「名前を聞いた意味がないじゃないですか!あと、コンプレックスを刺激するの、やめて下さいっ!」
「ははっ、やっぱり面白ぇな、お前。……分かったよ。なんて呼べばいいんだ?」
「……じゃあ、ルルで。」
親しい人は、そう呼びますから。
そう言おうとして。
……ん?親しい人?
そういえば、この人、『魔法使い』じゃないですかっ。
仲良くなっていいんですかね……?
そんな私の心の声なんか知らずに、ソルデさ……ソルデは、会話を続けます。
「分かったぜ。ルル。」
「はい?」
「よろしくな。」
ポンポン。
あ、また頭をポンポンされました。
……ソルデ、私の頭好きですね。
「で?」
「はい?」
「さっき、何が言いたかったんだ?」
器用にも、髪の毛を解きながらソルデは聞いてきます。

