長い入院生活で困るのがお風呂だ!

入りたくても入れないし、頭は底知れず痒い!

体も全身が痒いが、股が一番問題だ。

妻に頭が痒いと言うと、ドライシャンプーというのがあって、水を使用しないでシャンプーができるものらしい。

誰も使ったことが無いので具体的な使用方法は知らないけれど。

「明日、買って持ってくるね!」と妻が言って帰った。

24時間の流血作業をしている間が一番痒かった。

大黒柱は、右手を増血剤の点滴で、左手は血を垂れ流すようにしていたし、痒くても両手が使えないからどこも掻けない状態が続いた。

まさか、看護師さんに股が痒いからと言ってベルを鳴らして来てもらって、掻いてくれとは言えないでしょう。

でも、小水の管が男の大切なものの穴に入っているので、長い間そのままにしていたら痒くなってきましたね。

丁度その時に、夜中に暴れたかどうか記憶はありませんが、朝起きたら管が外れていた。

これは異物が取れた感覚で、すぐに気づきました。

その時には、看護師さんを読んだ方が良いのかどうか考えましたが、すぐに両手が自由になるとも思えなかったし、このまま我慢できるとも思えなかったので、読んで入れ直して貰いました。

それで、痒みは収まりました。

翌日、妻がドライシャンプーを買って来てくれたので、泡がでるタイプで妻が手に泡を付けて手で頭をゴシゴシとやると痒みがどんどん広がって行き、タオルで拭き取ると髪の毛が恐ろしいほどの本数が抜けるので、勿体無いので慌ててしまう。それに、痒いところにうまく誘導できないので、イライラしてしまう。

ドライシャンプーはこの1回だけで終わってしまった。

両手が自由になった時に、最初に頭に浮かんだのが、お風呂に入れるかも知れないと言う小さな希望だ。先生に聞いたら「そんなに入りたいですか?じゃあ、明日なら入れますよ!」と医者が言ってくれたので、大黒柱は「お願いします!」と言いながら、どうやってお風呂に入るのだろうか?気になって寝むれない。

同室の患者さんに聞いたら、ゴミ袋に腕を入れて、ガムテープでグルグル撒きにして入るのだそうだ。じゃあ、右手は自由だし、左腕もある程度は使えるのだと思った。


やっと、待ちに待ったお風呂の時間です。