お婆さんの病気は、どんどん動けなくなる横紋筋融解症と多発性脳梗塞と診断された。

そのため、バリアフリーの家に建て替えるか。

そのための借金は誰が負うのか。

長男は学生だから借金は難しいだろう。

長女は結婚するだろうからその時は、この家に居るかどうかわからないし、

条件が具体的になってこないと二世帯住宅にするのか、何階建てにするのか決まらない。

だとしたら、費用も算出できない…。

だから、家の建て替えは保留にしている。

家はムリでも、少しでもお婆さんの気持ちを前向きにしたいと、家でもリハビリができるようにしたい。土に触れていた方が体にもリハビリにも良いだろうと、長女が言い出して家庭菜園を作ることにした。

玄関先の庭に、小さな無農薬の家庭菜園をつくった。

土に石灰を入れながら、柔らかくなるまで耕し、空気を入れるために何度か掻き回したりして臨んだ。

長女と苗を購入するため、DAY Shopに行ったが、たくさんの苗が売っていたので、どれにするか悩んでしまった。

でも、今回の土がどの作物に合うのか解らないので、幅広く種類の違うものを選んだ。
ミニトマトと茶豆・枝豆・黒豆、オクラ、ピーマン、レタスを育てている。

長女と一緒に草取りや収穫する間、愛犬レオも外に繋いでおくので、レオは大喜び。

ピーマンも売っているものと同じくらい大きくなり、サラダに入れて食べ、新鮮さを感じた。

お婆さんがまだ入院中なので、鈴なりの状態になって、いるミニトマトを長女が収穫しては自分の友達や近所に配っている。

家でも、毎日サラダの付け合わせに出てくる。

それだけなら可愛いが、テーブルの真ん中に丼が置かれている。

その丼の中にもたくさんの冷えたミニトマトが入っている。

長女は、言葉では言わないが、食べろと言っているのと同意語だ。

はじめの頃は食べていたが、丼の中の量がどんどん収穫して多くなるので、手が出なくなってきた。

来年は、トマトはやめよう!

レタスも大変なことになってしまった。

レタスは苗ではなく、タネから植えたのだが。

「おうー!」芽が出たーッ!と思って、毎日育つのを楽しみにしていたら、双葉に育った時、がいい調子だと思った次の日の朝。