病室とは違って、車の中では元気だ!

        *

家に戻ると、お婆さんのために用意した椅子に座ってもらった。

椅子は、調子が良いようなので喜んでいる。

だけど、リハビリを継続しなければならない人が、気持ちよい椅子に腰掛けていては、本人はリハビリする気持ちにならないのでは?

それに、皆で食事をするのと、普通の味付けだから、美味いしそうだ。

美味しいと言っていても、たくさんは食べようとはしない。

ダイエットしようとしているのだ。

「病院の食事は、味が無いからうまくない!」と病院に文句を言っている。

歩くほうも、家から乳母車を押しながら家の周りを歩き回り、リハビリを継続していた。

顔色も順調に良くなってきている。

これを日課として繰り返し、頑張っていた。

今度、同じようなことが起きるようなら介護の申請をしなければ、自宅介護はできない。