医者がいたので、どういうことなのか聞いてみた。

「すみません。妻のことですが、痛いらしいんですが何とかなりませんか!」と言うと。

「痛み止めの薬を使うと血管が広がり、血圧が下がりますので、現在60の血圧がさらに下がって50を切ると危険な状況になります。ですから、血圧を上げる薬を優先的に使っているので、我慢してください」と言われてしまった。

だから、「血圧をまずは上げるための薬を使って、安定したら痛み止めの薬を使います」。

「旦那さんの方からも、痛いのは我慢するよう説得してくだい」。

「痛い間は死にませんから…」。

確かに、痛い間は死なないだろうし、生きている証拠なのかも知れないと思った。

それを聞いた大黒柱は、妻に「痛いのは生きている証拠だ。お前の体はそれ以外のことで忙しいから、痛みは我慢しろ!」と言った。

「く~っ!」と言い、我慢している。

痛がっている妻の傍で…。

化膿していると言うことは、以前から痛みがあって、それを我慢していたので化膿したのか考えていた。

結局そのまま徹夜になったが、朝になって妻は寝息とともに血圧も80くらいまでだが、上がったので、やっと一安心。

外を見ると、夜が明けていたことに気づかなかった。

時計を見ると朝の7:30!

石も安定したのか痛みもなくなったようだ。

長女は、入院キッドを置いたら明日の仕事に備えて、直ぐに帰ってしまった。

部屋も決まらないので、長女が持って来てくれた荷物はそのままICUに置いている。

妻は、当分ICUにいるだろうし、まだ、安心できるところまできていないのだが…。

無事、山場を越えることができたので、少し安心したが、血圧が60から50に行くような動きをした時は、覚悟をしなければと思ってしまった。

会社に連絡して、「昨日の夜中から今日の朝まで病院で、妻に付き添いしたので、今日は休ませてください」とお願いした。

「大黒柱さんのところも、次から次と大変ですね!」と言われてしまった。