当面の到達点は、無償の返却3日を80%以上にするというもので、入荷量の変動に影響されて、結果は不安定な数字で返却4日にピークが来ている時もある。

返却は、第2リペアに入荷した日がゼロ日で、1日目で診断して部品発注、2日で部品が到着して交換、3日で最終検査後送り状を発行して出荷待ち。

以上の日数返却3日が80%以上になるようにするのが第1到達点に設定されている。

プロジェクトで明確になった問題点の是正に次の方法で対応することとなった。

1.間接要員のシステム運用面の再教育プログラムの実施。
2.技術者とアドミの役割の一部変更で、工程管理用パソコン15セットを技術者に導入。
3.技術者の再教育を実施したり、技術相談窓口を明確にしたことで、工程がスムーズに流れるようになった。
4.パーツヒット率90%を目指す。
5.無償と有償の対応方法はさらに区別して対応する。
6.工程管理方式から一部セル方式に変更。

等6項目を実施した。

以上の項目を目標よりも高い位置において日々の運用をする必要があった。

特に、パーツヒット率90%を目指すというのは、100%に近い数字でパーツ在庫を用意することが必要で、在庫スペースも余っているスペースはまったく無いので、入荷量と同等程度の返却量を出荷しないと在庫スペースが確保できなくなる。

また、新製品が市場に出回ったときには、故障する部品が予測できないため、ヒット率が下がることがある。

また、販社などで倉庫に眠っていた同一機種のパソコンが150~200台入荷された場合には同一部品を使用する場合が多いので、在庫切れでヒット率を下げてしまう。

以上のように、入荷量も含めた外的要因でヒット率は大きく変動するので、この数字を見ていれば外的要因が推測できる。