「どうしよ…」
私が思っていることを察知したのか、梓紗がくるりとこちらに体を向けて
「大丈夫だって、適当に名前と趣味とか…前のクラスとか言っとけばいいしょ」
「そ、それでいいの?みんなすごいこと言ってたら私無理だよ」
「いや…気にしすぎだから。まだ順番来るまで時間あるしほかの人の見てなよ」
「うん」
それもそうかと思い耳を傾けてみたけど、今話してるのは出席番号1番の…相島くんだ…
「相島龍平です!趣味は取り敢えず遊ぶこと、好きな女の子のタイプは可愛い子です、よろしく!」
堂々とスタートを切る相島くん。
みんな勢い負けしてちょっと引いてるけど、らしいというかなんと言うか…
(でも流石にあれは真似出来ないかな)
私は苦笑いをしながら一応拍手はしたけど、梓紗は…
顔死んでるよ
そんなこんなでどんどんと順番は進む
みんな淡々と自分の名前とか色々発表してるけど、どうして出来るんだろ…
何回やってもなれないんだよな私
はぁ、すぐ終わるんだから緊張することないのに〜…
なんて思いながら、深呼吸していた時だった。
相島くん並に目立つ自己紹介をしたのが、出席番号25番の
「うちは奈々美 陽葉。生まれは関西やけどこっちの暮らしのが長いからよく標準語も混ざるかも知れんけどそこんとこよろしくな!」
か…関西弁?
彼女、奈々美 陽葉 (ななみ ひよ)は、ニカッと笑いながら颯爽と自己紹介をして自分の席に座ると、早速
「せや!忘れとったわ。うちの家お好み焼き屋なん、奈々美屋言うてごっつ上手いから食べに来てや!」
彼女は言うだけ言いまくったあと、
「ほな先生、長なってすまんね。じゃんじゃん進めたって!」
変わらぬテンションでそう言い放ち、話の流れを完全に次の梓紗に話を丸投げしたのだった。
「なんか…すごいね」
「まぁ…変わってるわね」
クラス中が奈々美さんの自己紹介をあっけに捉えている中、当の本人は気にする素振りも見せずに、ただ梓紗を見つめその発表を待っているようだった。
そしてそれを見て苦笑いで答えた梓紗は、もう訪れる自分の番に備えて、正面に座り直す。
「じゃあ次は出席番号26番の人!」
「はい」
先生のの呼びかけに答えながら立ち上がり、
「萩原 梓紗です。去年は1年C組でした。趣味は特にないです、宜しくお願いします」
堅い…
趣味なしって、いう必要ないじゃん!
だけどクラスの男子達は、梓紗を見つめて口を開けている。
梓紗が鈍感でよかった…じゃなかったら今頃「見てんじゃねーよ」とか言って睨みつけてただろうに
「萩原さんてクールなのかしら?」
先生も少し不満げな様子で、もっと何かないのと梓紗を促す
「大丈夫です。過ごしていくうちにわかってもらえると思いますから」
(おぉ…)
笑顔で大人の対応してるけど、きっと内心はめんどくさって思ってんだろうな…梓紗のことだから
「じゃあ次は27番の人ね」
って私じゃん!
私が思っていることを察知したのか、梓紗がくるりとこちらに体を向けて
「大丈夫だって、適当に名前と趣味とか…前のクラスとか言っとけばいいしょ」
「そ、それでいいの?みんなすごいこと言ってたら私無理だよ」
「いや…気にしすぎだから。まだ順番来るまで時間あるしほかの人の見てなよ」
「うん」
それもそうかと思い耳を傾けてみたけど、今話してるのは出席番号1番の…相島くんだ…
「相島龍平です!趣味は取り敢えず遊ぶこと、好きな女の子のタイプは可愛い子です、よろしく!」
堂々とスタートを切る相島くん。
みんな勢い負けしてちょっと引いてるけど、らしいというかなんと言うか…
(でも流石にあれは真似出来ないかな)
私は苦笑いをしながら一応拍手はしたけど、梓紗は…
顔死んでるよ
そんなこんなでどんどんと順番は進む
みんな淡々と自分の名前とか色々発表してるけど、どうして出来るんだろ…
何回やってもなれないんだよな私
はぁ、すぐ終わるんだから緊張することないのに〜…
なんて思いながら、深呼吸していた時だった。
相島くん並に目立つ自己紹介をしたのが、出席番号25番の
「うちは奈々美 陽葉。生まれは関西やけどこっちの暮らしのが長いからよく標準語も混ざるかも知れんけどそこんとこよろしくな!」
か…関西弁?
彼女、奈々美 陽葉 (ななみ ひよ)は、ニカッと笑いながら颯爽と自己紹介をして自分の席に座ると、早速
「せや!忘れとったわ。うちの家お好み焼き屋なん、奈々美屋言うてごっつ上手いから食べに来てや!」
彼女は言うだけ言いまくったあと、
「ほな先生、長なってすまんね。じゃんじゃん進めたって!」
変わらぬテンションでそう言い放ち、話の流れを完全に次の梓紗に話を丸投げしたのだった。
「なんか…すごいね」
「まぁ…変わってるわね」
クラス中が奈々美さんの自己紹介をあっけに捉えている中、当の本人は気にする素振りも見せずに、ただ梓紗を見つめその発表を待っているようだった。
そしてそれを見て苦笑いで答えた梓紗は、もう訪れる自分の番に備えて、正面に座り直す。
「じゃあ次は出席番号26番の人!」
「はい」
先生のの呼びかけに答えながら立ち上がり、
「萩原 梓紗です。去年は1年C組でした。趣味は特にないです、宜しくお願いします」
堅い…
趣味なしって、いう必要ないじゃん!
だけどクラスの男子達は、梓紗を見つめて口を開けている。
梓紗が鈍感でよかった…じゃなかったら今頃「見てんじゃねーよ」とか言って睨みつけてただろうに
「萩原さんてクールなのかしら?」
先生も少し不満げな様子で、もっと何かないのと梓紗を促す
「大丈夫です。過ごしていくうちにわかってもらえると思いますから」
(おぉ…)
笑顔で大人の対応してるけど、きっと内心はめんどくさって思ってんだろうな…梓紗のことだから
「じゃあ次は27番の人ね」
って私じゃん!


