「なにあいつ、きも」
「だから…」
相島くん可哀想でしょ!
と言い終わらないうちに、軽快な音を立てながら開いた教室のドア
クラス中がその方向に顔を向ける
そこから教室に入ってきたのは、どう見ても異様な量の荷物を抱えた女性
「おっとと…ふぅ、ぎりぎりセーフってとこね」
危なっかしく大量のプリント類を教卓の上に置く。
よほど重かったのか、額に浮かぶ汗を手の甲で拭ったあと、プリントの山を崩さないよう慎重に教卓を回り込み、黒板の前に立ち止まった。
「おっ!みんな集まってるねー、初日はやっぱりこうでなくちゃ」
教室全体を見渡しながら、彼女はにこりと笑う
「じゃあ早速自己紹介かな」
全員の視線を浴びているのを気にもとめず、黒板に文字を書いていく。
そして最後の一文字のはらいに力を込め
勢い良く書き上げると、こちらを振り返り、その縦書きの文字の横に立つと
「今日から、ここ2年E組の担任になりました。篠宮 杏莉です」
とハツラツと自分の名前を言い、好きな食べ物、趣味、今年の抱負…などなどこれでもかと言うほど自身の事を話しまくり、
「さてと、これくらいかな!…じゃあまだ1限目終わるまで時間あるから、皆にも自己紹介してもらおうか!」
(え?!)
いきなり話を振られた私達生徒は、会話(もはや会話じゃないけど…)の流れについていけてない様子。
(うそでしょ…)
私自分のこと話すの一番苦手なのに…
篠宮先生ならこの調子で一時間使ってくれそうだったのになぁ…
小学生の時は緊張しないでスラスラ言えたのに、今じゃもう噛みまくりだし…
「だから…」
相島くん可哀想でしょ!
と言い終わらないうちに、軽快な音を立てながら開いた教室のドア
クラス中がその方向に顔を向ける
そこから教室に入ってきたのは、どう見ても異様な量の荷物を抱えた女性
「おっとと…ふぅ、ぎりぎりセーフってとこね」
危なっかしく大量のプリント類を教卓の上に置く。
よほど重かったのか、額に浮かぶ汗を手の甲で拭ったあと、プリントの山を崩さないよう慎重に教卓を回り込み、黒板の前に立ち止まった。
「おっ!みんな集まってるねー、初日はやっぱりこうでなくちゃ」
教室全体を見渡しながら、彼女はにこりと笑う
「じゃあ早速自己紹介かな」
全員の視線を浴びているのを気にもとめず、黒板に文字を書いていく。
そして最後の一文字のはらいに力を込め
勢い良く書き上げると、こちらを振り返り、その縦書きの文字の横に立つと
「今日から、ここ2年E組の担任になりました。篠宮 杏莉です」
とハツラツと自分の名前を言い、好きな食べ物、趣味、今年の抱負…などなどこれでもかと言うほど自身の事を話しまくり、
「さてと、これくらいかな!…じゃあまだ1限目終わるまで時間あるから、皆にも自己紹介してもらおうか!」
(え?!)
いきなり話を振られた私達生徒は、会話(もはや会話じゃないけど…)の流れについていけてない様子。
(うそでしょ…)
私自分のこと話すの一番苦手なのに…
篠宮先生ならこの調子で一時間使ってくれそうだったのになぁ…
小学生の時は緊張しないでスラスラ言えたのに、今じゃもう噛みまくりだし…


