片恋い

だって、お礼してなかったから。



ううん、それだけじゃないな








それに…




もっと、成実くんと話したい







もっと、成実くんを知りたい







もっと、成実くんと…──










「藤崎さん」











「え?」






でも成実くんから返ってきた返事は、

「いいよ別に」

でも

「大丈夫」

でもなくて、
私の想像の遥斜め上を行く返答だった。









「な、何ですか?」




びっくりした…

いきなり名前を呼ばれて、嬉しいのか、驚いたのかよくわからないけど。


だけど私の心臓はこれまでにないくらいの音を立てて、これでもかというほど私の胸を叩く。





抑えられない。





死んじゃうかもしれない。







私の胸が、







破裂しそうなくらいに







高鳴っていく…────











「その、敬語とか、使わなくていいから。こっちもやりにくいし」












(け…敬語?)








私敬語なんて使ってたっけ?