ッどうしようもないくらいに、私は君が大好きです‼︎〜1からやり直しの恋〜

夜久side


「夜久君〜、リレー、どこがいい〜?」






香水の香りと甘ったるい声。






正直、ウザかった。






だから、雛野が来た時、心底安心したんだ。






「夜…中澤君、リレーの走る順番は、どこがいい?」





「あぁ、」





言いかけて俺は言葉を失った。






雛野の瞳が、…雛野の瞳の奥深くに、触れてないような、闇を…恐怖を写していたから…





「夜恵⁉︎」





俺が言葉に詰まったからだろう。心配そうにこちらを見ていた中崎が飛んできた。






「…中澤…夜恵に何か言った…?」






中崎は、雛野の様子を伺いながら、俺に聞いてきた。





「茉美ちゃん…?どうしたの?私、は平気、だよ?」





明らかに、何かに怯えている声。






初めて見る、雛野の弱った姿…






お前は、一体何に怯えているんだ?





何を、抱えているんだ…?