夜久side


「お、おおおおおはよう‼︎中澤君‼︎」




朝一番から、噛みすぎだろ…




そこが、アイツらしいから、好きだけどな




「…え?…あ、あぁ、おはよ」




すると、少し照れたような顔をした雛野。




「朝から、元気だな、雛野は」



そう言ったら、瞬時に顔を真っ赤にした。




ヤベ…可愛い…




互いに、恥ずかしくてどうしようもなかった時に中崎が来た。




助かった…あのままじゃ、何しでかすか分からない…




雛野を好きと自覚してから、この様な事が多々あった。




可愛い…愛しいなぁ…





「なら、告れば良いじゃん」





………………は?






「今、なんて言ったお前」






「だから、告れば良いじゃんって」






「……………」





「……………」






無理だ‼︎あんな可愛い奴に、告白なんて無理だ‼︎…けど、アイツに告らせるのも癪だしな…




無言で、葛藤してると





「なんか言えや‼︎」





ーーースパーンッ




灸にツッコまれた。





「なんで、灸がいんだよ…」





「颯汰が、『夜久が、自分から告ろうとしないんだぁぁぁ』って、来たんだよ…」





アイツ…後で覚えてろよ…





「…告れよ。応援してっからよ」





俺じゃ、勝ち目ねぇし…と言われそして





「告んなかったら、俺かまたアイツに取られるぞ」




そう言われた。






灸ならまだしも、アイツにだけは、渡さねぇ…





そう決意して、“今日の放課後に告る‼︎”と宣言してしまった…