「おはよ、学校来て平気なのかよ…」




朝一番から、夜久君に声かけてもらえた‼︎





「うん‼︎大丈夫だ…」






よ。と言いかけたところで、遮られた。





「夜〜恵〜♪おはよ‼︎」





焚羅によって。…つか、離れろや…





「……………雛野から、離れろ」






夜久君の怒った声も、かっこいい…‼︎






そう思っていたら外が騒がしくなった。






何だろう…?誰か来たのかな?






門の外を見て驚いた。






え⁉︎すっごい美人さん‼︎何の用だろう?






すると、「「⁉︎」」





夜久君と何故か、焚羅まで驚いた顔をしていた。






「…んで、分かったんだよッ」






夜久君の一言で、夜久君と美人さんの関係が分かってしまった。






…あぁ、私…失恋決定だなぁ〜…





だってさ、あんな綺麗な人に叶いっこないもん…





案の定、その美人さんは、夜久君を見つけると嬉しそうにこちらへ来た。





「夜久〜♪久しぶり〜♪元気だった?」





夜久君の首に美人さんが腕を回して見つめ合っていた。






「…先に、行ってるね?」





1人、私は教室へと向かって行った。






「夜恵ちゃん‼︎大丈夫⁉︎」





教室へ着くなり、颯汰君と茉美ちゃんが来てくれた。





「うぅ…茉美ちゃぁぁぁぁん‼︎」





私は、茉美ちゃんに抱きついた。





あんなに綺麗な人に…叶いっこないんだなぁ…ヤッパリ…





心の奥底で思っていると、





「煇のやつ、今更何しに来たんだ…?」





颯汰君の【今更何しに来た】に反応してしまった私。






それに気づいた颯汰君が教えてくれた。そして初めて知った事実…






夜久君も、同じことがあったということにーーー