焚羅が転校して来て早2ヶ月。




私は、辛うじて自分を保てている。




そして、さらに困った事が…それは…




「夜恵、俺、いつでも待ってるからな」




灸に告白された。…?告白っていうのかな…?




『言うだろ…?』




あ、白夜。聞いてたんだ…




『そりゃお前、俺はお前の中にいんだからよ、当たり前だろ』





…そうだよね〜…あはは…





「…おはよ、雛野」





突然、声が聞こえた。






…へ⁉︎え⁉︎夜久君⁉︎イ、イイイイマ、挨拶されたぁ⁉︎





「お、おおおおお早ようございまふ‼︎」




…噛んだ。サイアクゥー





噛んだことにショックを受けている私とは裏腹に笑いをこらえる声が聞こえた。




「ッ、ククッ、ぁ、やべ…無理だわ…あはは‼︎」




…や、夜久君が…夜久君が笑ったぁぁぁ‼︎




「かっこいい…」





無意識のうちに言っていた言葉。





それが聞こえてしまったらしい…だって、夜久君の顔が真っ赤になってたから…





「ッ」





わ、かわいい…‼︎どうしよう…ギャップ萌えだよ〜これはぁぁぁ‼︎




「…可愛くもねぇーし、可愛いのはお前だし、ギャップ萌えも…お前だろ…」




いつの間にか、声に出していたらしい…




…ッボン‼︎恥ずかしい‼︎それ以前に…





夜久君、それは…反則です…‼︎




神様…ありがと〜




バターン‼︎




「え⁉︎雛野⁉︎」




夜久君の叫び声が聞こえたけれど、夜久君が言ってくれた言葉の破壊力が強すぎて、しばらくの間キュン気絶していたーーー