ッどうしようもないくらいに、私は君が大好きです‼︎〜1からやり直しの恋〜

夜久side


「夜恵…。大丈夫だからな」




中内が雛野を抱きしめながら言う。




その時、何故か無償に腹がたった…




クソ、もう…懲り懲りなんだよ…こんな気持ち…うっとーしいんだよ…‼︎




「ッ」




相手は悔しそうな顔をしながら言った。




「…ぜってーに、取り返す」




何言ってんだ?コイツ。雛野をこんなのにしたのは、お前なんだろ?




「…都合のいい事ばっか言ってんじゃねぇよ…」




自分でも聞いた事のない、低い声が出た。





「夜久?どうした?」





颯汰の呼びかけが聞こえたが、無視し




「お前の所為で、雛野がそんな風になったんじゃねぇのかよ」





今度は、ハッキリといった。





「中澤…」





雛野の姿の人物の呟く声が聞こえた。





「ハァ?お前何言ってんの?コイツは、俺に惚れてんの。壊した?言いがかりはやめろよ」




悪びれる様子もなく、言い切った奴に





「マジで、いい加減にしろよ…テメェ…」





雛野の姿の人物がキレた。





「惚れてる?あぁ、確かに初めは惚れてたさ。けど何だよ。浮気するは、イジメを見て見ぬ振りするは、終いには何だよ、嫌がってんのによ、無理やりキスしようとしたじゃねぇかよ。壊してないだって…?ふざけんじゃねぇ‼︎俺が居る時点で、コイツは壊れてんだよ‼︎テメェの所為でなッ‼︎」





雛野の姿の人物が、怒鳴った。





その場にいた全員が、呆然としたーーー