「あ、灸。おはよ」


「えっ!なんか素っ気ねぇー」


「いつものことでしよ?」



「中崎も容赦ねぇーなぁー」



そう言いながら、灸は教室へと向かって行った。



「茉美ちゃん〜…宿題見せて〜…」



まさかの…家でやったであろう宿題が…消えていた為、茉美ちゃんに借りた。




「でも、…何で宿題が消えるのよ…」



うん、そうなんだよね…何で宿題が消えたんだろう…



そう考えているうちに授業が始まるチャイムが鳴ってしまった。



「ヤッバイ、次、山貝センセーの授業だった‼︎」




「ごシューショーサマー」




茉美ちゃんは、ひらひら〜と手を振って自分の教室へと向かって行った。