「あ、この人、昨日ライン交換してくれって言ってきたから交換しただけだけど。」

なんか、リクの背後にどす黒い何かが見えた気がしたけど、気のせいだよね。

うん、きっとそうだ。気のせいだ。

もう一度リクを見てみる。


あ、大きくなってる。

「リク、どす黒いのはみ出てるんだけど。」

「ねぇ、梨緒。俺、一応彼氏なんだけど。なんでこーゆう事するのかなー?」

リクは私のスマホをソファに投げ捨てると私の手頸をおもいっきり掴んだ。

「いたいよ。リク。」

「俺はこの何倍も痛かった。」

ギリギリと腕を掴む力が強くなる。

「病んでるね。」

「梨緒のせいでね。」