から元気に見えるが、いつもの調子を見せる拓人に要は「アホか」と苦笑した。
忙しい時期だから、のんびりステーキなんて食べている時間はない。夜の7時を過ぎて、拓人は要と自分の分の弁当を近くの弁当屋で買ってきた。
人事部のフロアには隣の部屋に行くドアがあり、そこは人事部専用の応接室となっている。大学の進路担当者など来客が訪れたときはここで話をする。
あと、部のミーティングも行う場所でもあり、昼食をとる場ともなっている。
拓人はその応接室のテーブルに買ってきた弁当を向かいあう形で置いてから、要に声を掛けた。二人は無言で食べていたが、要がふと箸を止める。
「拓人、三上さんのこと本気なのか? あの子は全然お前に興味なんかなさそうだけど」
要も拓人が柊花を誘っていたのを見ていた。誘うだけでなく他の新入社員よりも話しかける率が多いのも感じていた。
「三上さん、タイプなんですよねー。ああいう子を落とせたらいいなと思うんですけどねー。まあ、ゆっくりとやります」
柊花も気になるけど、やっぱり「大嫌い」と言う沙弓のほうが気になる。
忙しい時期だから、のんびりステーキなんて食べている時間はない。夜の7時を過ぎて、拓人は要と自分の分の弁当を近くの弁当屋で買ってきた。
人事部のフロアには隣の部屋に行くドアがあり、そこは人事部専用の応接室となっている。大学の進路担当者など来客が訪れたときはここで話をする。
あと、部のミーティングも行う場所でもあり、昼食をとる場ともなっている。
拓人はその応接室のテーブルに買ってきた弁当を向かいあう形で置いてから、要に声を掛けた。二人は無言で食べていたが、要がふと箸を止める。
「拓人、三上さんのこと本気なのか? あの子は全然お前に興味なんかなさそうだけど」
要も拓人が柊花を誘っていたのを見ていた。誘うだけでなく他の新入社員よりも話しかける率が多いのも感じていた。
「三上さん、タイプなんですよねー。ああいう子を落とせたらいいなと思うんですけどねー。まあ、ゆっくりとやります」
柊花も気になるけど、やっぱり「大嫌い」と言う沙弓のほうが気になる。


