純太は耳にかかるくらい伸びてきた髪をかきむしり、すぐ自分のデスクに行き、謝罪の電話を相手方に入れた。
「大変申し訳ありませんでした。すぐに送付します。あ、いえ、今すぐお持ちします!」
相手から純太の姿は見えないのに、純太は何度も何度も頭を下げていた。
ここ『コロアールマーケティング』は、文具メーカー『コロアール』グループのマーケティング会社である。
『コロアール』は最寄り駅の反対口から歩いて10分のところにある。だから、ここから歩けば15分で辿り着ける。
純太は電話を切り、急いで必要書類を揃えて、クリアーファイルに入れ、さらに封筒に入れた。
「コロアールの総務部に行ってきます!」
「はいはーい、気を付けてねー」
拓人はヒラヒラと手を振って、純太を送り出す。
自分のミスは自分でちゃんと補うことが大事だ。どうしても一人の力では無理なときは手助けする必要があるが、出来るだけ温かい目で見守ると拓人はどの後輩に対しても同じように決めていた。
「大石くん、内田くんは大丈夫だろうか。君の代わりを務めるには荷が重すぎるように思えるけど」
「大変申し訳ありませんでした。すぐに送付します。あ、いえ、今すぐお持ちします!」
相手から純太の姿は見えないのに、純太は何度も何度も頭を下げていた。
ここ『コロアールマーケティング』は、文具メーカー『コロアール』グループのマーケティング会社である。
『コロアール』は最寄り駅の反対口から歩いて10分のところにある。だから、ここから歩けば15分で辿り着ける。
純太は電話を切り、急いで必要書類を揃えて、クリアーファイルに入れ、さらに封筒に入れた。
「コロアールの総務部に行ってきます!」
「はいはーい、気を付けてねー」
拓人はヒラヒラと手を振って、純太を送り出す。
自分のミスは自分でちゃんと補うことが大事だ。どうしても一人の力では無理なときは手助けする必要があるが、出来るだけ温かい目で見守ると拓人はどの後輩に対しても同じように決めていた。
「大石くん、内田くんは大丈夫だろうか。君の代わりを務めるには荷が重すぎるように思えるけど」


