【完】俺が愛してやるよ。




だけど、部屋に入って目に入ったのは

ピンク色のウサギのぬいぐるみ。

少し大きめでベッドの片隅に置かれていた。


「何これ…ぷっ…可愛い趣味してるんだね」


見た目とのギャップが激しすぎてついつい笑ってしまった。


「わりぃかよ……。
UFOキャッチャーで取ってからずっと、そこに置いてあんだよ。」


恥ずかしいのか髪の毛をクシャリ、としながらぶっきらぼうに言った。


「ふーん…」


「可愛いね」


そのウサギを触る。

うん、可愛い。
あたしの家にもこんなの置いてあったなぁ。


「お前の方が可愛いけどな」


「なっ…////」


また、そうやってすぐからかう。

そのたびにあたしの胸はトクンッと高鳴るんだ。