【完】俺が愛してやるよ。





そして、先生はあたしの方へ来て化粧の濃い目でジッとあたしを見つめてくる。



「今すぐ、職員室に来なさい」



先生の目は呆れたような冷たい瞳で
あたしを軽蔑するように鋭い目付きで睨んできた。


そんな目を向けられるのはもう何回目?

そのたびにあたしは要らない存在なのだと実感させられる。


あたしは職員室に向かうため、しぶしぶ重い足を動かした。


周りからは、


「あの子、最低だよねー」


「すっごい男好きらしいよ~」


「えー、やだー…」



あたしの学校は女子校だから、
女子たちの卑劣な悪口があちこち飛び交う。


誰がそんな噂を流したの?っていうような噂だってたくさんある。


もういちいち否定するのはめんどくさいから
そのままスルーしてあるけど。