妙に勘のいい統牙なら気づいて当然。
あたしが家で何かあったことなんてさっきの態度で一目瞭然だろう。
聞きたかったけど、統牙は優しいから何も聞いてこなかった。
「…あたしは…っ、誰にも愛されないいらない子なの…っ!!」
誰からも愛してもらえない。
どこにいっても邪魔者扱い。
自分の存在している意味がわからない。
街を歩く度に思った。
仲良さそうに会話をしている家族
二人、幸せそうに手を繋いで歩いているカップル
みんな、愛されていて…
あたしだけ一人違う世界にいる気がして…
あたしには…愛してくれる人もいない。
「じゃあ…」
黙っていた統牙が口を開いた。



