「俺が嫌になった?俺が暴走族だから…?」
「違うよ…」
そんなのであたしはビビったりしないよ。
君が優しすぎるから…
その優しさが後になってきっと辛くなるんだよ。
一度、優しくされたらもう一人ぼっちには戻れないんだよ?
「じゃあ、なんで?」
「あたしは邪魔者なの。この世に必要ないの…!!」
自分でも訳の分からないぐらい涙が溢れ出てきて、
ポタポタとこぼれ落ちて床にシミをつくる。
さっきのメッセージ、ホントはショックでいっぱいだった。
ちょっとは心配してくれていると思ってた…そう信じていたかった。
なのに、“拗ねてる”なんて言われて…
やっぱり、あたしは要らない存在なのだと実感した気がする。
―――ギュッ
「なぁ…結実、お前家で何があったんだよ」
そっと、あたしを優しく包み込んだ統牙。
温かくて、爽やかなシャンプーの匂いが鼻をくすぐる。



