「ほんとにありがと…」 そう一言呟き、玄関へ向かう。 そして音が鳴らないようにそっとドアを開けて外に出た。 ピューッと冷たい風があたしの体を冷やす。 さむっ……。 季節は秋。 気づけば、もうすぐ冬だもんね… そりゃあ、寒いはずだよ。 そんなことを思いながら、一歩足を踏み出した瞬間 「お前、勝手にどこいく気だよ…!!」 えっ……? 後ろを振り向くとそこにはお風呂に入っているはずの統牙が立っていた。 急いできたのか髪の毛がビショビショで、ポタポタと毛先から水が落ちている。