「今は…ってことは昔はいたのかよ」
「そりゃあ、あたしだって女だもん」
彼氏ぐらいいたことがある。
だけど、キスもそれ以上もしたことはない。
「ふーん…」
一気に不機嫌になった統牙。
なんでだろう…?
「でも、あたし男運ないからさぁ。
浮気者だったり、身体目当てだったり…
みーんな最低なヤツばっかで誰もあたしなんか愛してくれなかった」
誰もホントのあたしなんて見てくれなかった。
綺麗に着飾って、女の子っぽく振舞ってそんなあたしばかりを求めてきた。
本来のあたしなんか…誰も見ちゃいない。
家族だってあたしは無口で問題児で無愛想なヤツだとしか思ってない。



