「誕生日おめでとう。綾瀬結実」 えっ……? 彼の口から出た言葉が衝撃すぎて目を丸くして驚いた。 なんで…なんでこの人があたしの誕生日を…? なんで、名前を知ってるの? 「誕生日なんだろ?今日」 ふわっと優しい笑顔をあたしに向ける彼。 ほっぺには小さなえくぼが出来ていて、可愛らしかった。 この人の顔…今までよく見てなかったけど、 びっくりするぐらいカッコイイ。 また、心臓がドクドクッと騒がしい。