【完】俺が愛してやるよ。




「俺も……俺、結実がいなきゃ無理…

結実のこと…ずっと、愛してる。」



ずっと、愛してる。

その台詞はあたしがビデオカメラでも言った言葉だ。

ってことは見てくれたのかな?
それともたまたま?

もうこの際、どっちでもいいや。
統牙があたしの隣でそう言ってくれてるんだから。


統牙の潤んだその瞳は出会った時のような
寂しさや切なさが混じりあった瞳なんかじゃなくて、

温かくて優しい瞳をしていた。



「さく、りゅう…みんな、にか、んしゃしない、とね」


みんながいたから…

みんなが統牙を想ってくれたから
あたしたち二人は今ここで息をしていられる。


朔龍はあたしたちにとって、
大事な大事な…家族みたいなものだね。


「ああ。俺はもうあそこに入られないかもしれねぇけどな」


そう言った統牙は悲しそうに顔を歪めた。


朔龍を裏切ったから追放されると思っているんだろう。

あたしもなんとかしてあげたいけど、
あたしのちっぽけな力じゃなんともできない。