そしたら、生きたいっていう力がおっきくなって今こうして統牙に手を握られながら、 彼のことを見つめられているのだろう。 あたしはもう片方の手を伸ばし、 統牙の頭の上に置いて頭を撫でる。 こうするのも久しぶりだなぁ。 金髪が落ちてきて、生え際が黒くなってきちゃってる。 どんな髪の毛の色でも統牙は似合っちゃうんだろうな。 そして、あたしもどの統牙も気に入って好きなんだろうなぁー…なんて思う。 「んんっー……ん?結実?結実…!?」 統牙は眠りから覚めて あたしが目覚めていることに気がついた。