「恨むなら自分を恨んだな、相島」
俺は死ぬ決意を固め、俯いて目を閉じた。
朔龍…
俺に居場所をくれてありがとう。
仲間になってくれて、俺に希望をくれて本当にありがとな。
そして、結実……
お前に言わなきゃいけないことがあった。
それがお前に伝わる日はないから、心の中で言う事にする。
俺はお前を愛してる。
結実はいつも“愛してくれてありがとう”なんていうけど、
俺だって、お前にたくさんのお金じゃ買えないものをもらった。
消えてしまっていた優しさや温もり。
お前を愛したことでもう一度知ることが出来た。
だから、お前を愛すことは俺にとって
すっげぇ幸せなことだったんだ。
そして、何よりお前からの愛が一番嬉しかった。
心を温かくしてくれた。
本当にありがとな。結実
結実や仲間達を想うと涙が出そうになるけど
泣くまいと、唇をギュッと噛み締めた。