雑に履き慣れたローファーを履いて、
ガチャっと荒々しくドアを開ける。


別に親に怒ってるわけでもないし、志穂に妬いているわけでもない。

それに今更、愛されたいとも思わない。


だけど、あたしの心の中は空っぽでいつも何かを探しているのだ。


自分が生きている意味さえ、最近はよく分からない。


ふと、空を見上げると、いつもは青く透き通っている空も今日はどんよりとしていて見ているだけで気分が下がりそうなほど灰色。


最悪…雨降りそうじゃん。

あの雲の上にあたしもいけたら楽になれるのかなぁ…なーんてね。



濡れて帰るのは嫌だし、傘…持っていこうかな。