【完】俺が愛してやるよ。




それも全部…この様子を
微笑みながら見ている統牙のおかげだ。


「それに、結実には話さなきゃいけないこともあるの」


「えっ?」


みんなが突然離れてあたしの前に立つ。


「まあ、ここじゃなんだから中には入ってちょうだい。

相島さんも…どうぞ…」


お母さんたちはあたしたちを家に招き入れて、
その足でリビングに向かう。


久しぶりに入ったリビングは当然だけど何も変わってはいなかった。


何ヶ月ぶりなんだろう……
学校にも何ヶ月も行ってないし…。


「ここに座って」


お母さんに指示された席に腰を下ろす。

隣には統牙が座っていて、
お母さんとお父さんが前にいる。

志穂は一人、ソファで座っている。