「ううん。統牙がくれたのなら値段なんて関係ないよ」
値段なんかよりも、統牙とのその約束が嬉しいんだもん。
それはお金なんかじゃ買えない。
欲しいと言ってもらえるものじゃないし。
「ったく…お前はほんと変わってんな」
クスクスと手で口を抑えて笑っている。
「わ、悪かったわね…っ!!」
「まあ、そんなとこも好きだけど」
「なっ…////」
また、そうやってサラッと言うでしょ?
その度にあたしがどんなに
ドキドキしてるか知らないくせに。
「あと、もうほんとに総長とは二人きりになんなよ。
……俺だってすげぇ妬いてんだから」
そういった途端、下を向いて視線を逸らした。



