【完】俺が愛してやるよ。




そういってあたしにキスしてきた。


「んんっ…」


自分でもびっくりするぐらいの甘い声が漏れる。


どんどん深くなっていく
その甘い口付けに溺れてしまいそう。


そんな時、左手の小指がひんやりとした何かが触れた。


そして、タイミング良く統牙がキスをやめて、
あたしを何故か恥ずかしそうに見つめている。


「お前キスしてる時、色気ありすぎだろ……///」


「なっ…!!」


違和感のある左手の小指を見ると、
さっきまではなかったはずのものがはめてあった。


そこにはピンクのハートの形をしたストーンがついた
ピンキーリングがあたしの小指にはめられていた。


「なに、これ……」


さっき、ひんやりとしたのはこれだったんだ。

これを統牙がつけてくれたの…?

そのリングはキラキラと光り輝いている。