統牙があたしをもっと引き寄せる。
統牙の服の柔軟剤の匂いがする。
なんか、落ち着くなぁ~…。
「独占欲強い男は嫌われんぞ」
「俺はそれぐらい結実のことが好きなんっすよ」
なっ…////
ほんとサラッと大胆なこと言いやがって…。
「わかったわかった。
からかうのはもうこのへんにしとく…
ふっ…結実ちゃんの顔が真っ赤だし」
楽しそうに笑い、あたしたちの前から去っていった。
最後はちゃん付けだったなあ。
総長さんって男の中の男って感じがする。
すごい魅力があるんだよね~…
「ったく、ちょっと目離すと浮気か?」
統牙があたしの顔を覗き込んで視線がぶつかる。
「う、浮気なんかしてないわよ…!」
「お前の居場所は俺の隣。わかった?」
「そんなのわかってるし…!!」
「……なら、ご褒美」



