「はい…ありがとうございます。」
たくさんの人に愛されてる統牙だからこそ
こんなことを言ってもらえるんだろうな。
あたしにはそんな人いない
……自分で思って虚しくなる。
「総長、また結実にちょっかいかけてんすか?」
タイミング良く統牙が帰ってきた。
そして、帰ってくるなりあたしの腰を抱いて引き寄せる。
は、恥ずかしいんだけど……嬉しい。
こんなこと平気でやっちゃう統牙。
尊敬しちゃうよ、ほんとに。
「あぁ…まあこれは俺と結実だけの秘密だけどな」
そして、ニコッとあたしと統牙をみて笑う。
ゆ、結実って…呼び捨て!?
「ちょ…総長。
結実のこと呼び捨てしていいの俺だけなんすけど」



