「普通の女なら、総長の女っていうのがほしくて
付き合ってるやつを捨ててまで俺に寄ってくるのに
お前は全く違った。そんなところも好きだった」
「総長さん…あたしを好きになってくれてありがとうございます。
総長さんに幸せが訪れる事を願ってます…」
本当に総長さんはいい人だから……
いつか、総長さんが幸せだといって笑える日が訪れますように。
「ああ。統牙をよろしくお願いします…」
深く頭を下げた総長さん。
あたしは慌てて総長さんの頭を上げる。
「これは朔龍の総長としてだから…
俺の大切な仲間だから…ほんとに頼むぞ」
こんな時まで総長としてあろうとする、そんな総長さんが凄くかっこよく思えた。
統牙が心の底から尊敬している意味も分かる気がするよ。



