「ごめんなさい…。
あたしは総長だから…とかじゃなくて
統牙だけがほしいんです。」
総長さんはこの前、
総長だからあたしのことを統牙より守れる
って言ってたけど…
あたしは総長なんて地位は関係ないと思ってる。
統牙は本当のあたしを愛してくれた。
だから、あたしも統牙の全てを愛したい。
「どんなに泣かされてもいいんです。
だって、それはあたしが統牙を想ってる証拠だから…」
統牙を大切に想えば想うほどに幸せな気持ちになったり、時には悲しくなる。
もう統牙以外なんて考えられないほど、好きになってるんだ。
「お前みたいなやつは初めてだ…」
総長さんはそういって、優しく笑った。



