「ねぇ、結実ちゃん」
「はい…」
菜摘さんと話すのは初めてあの部屋に入った以来で
緊張してしまう。
いつ見てもこの人はすごく綺麗な人だ。
「統牙はいつ裏切るか分からないから覚悟しておいた方がいいわよ。
これは、結実ちゃんのことを思って言ってるのよ。
統牙はいい奴だけど…恋愛に関してはめちゃくちゃだから」
そういうと、菜摘さんまでもがどこかに行ってしまった。
そんな感じのこと…この前総長さんにも聞いたことあったな。
みんなそんなこと言うけど、
統牙はちゃんとあたしのこと大切にしてくれてるよ?
「…髪の毛が乱れてる」
そう言って総長さんがあたしに近づき、髪の毛に触れる。



