「お前ら二人とも無事だったか」
総長さんたちがあたしたちの方にわざわざやって来てくれた。
みんな顔には絆創膏などが貼られていた。
なのに、あたしは無傷……
自分の無力さを実感させられた。
結局あたしは何もすることが出来なくて、人に迷惑や心配をかけることしかできないんだ。
「はい…」
「統牙、ちょっと来い」
副総長さんが統牙を手招きした。
統牙は一瞬あたしの方を見たけど、
さすがに副総長さんの言うことは逆らえないのか
珍しく素直に従って副総長さんの方へ行った。
すると、統牙と副総長さんは深刻そうな顔をして
どこかへ行ってしまった。
竜也さんと千香も怪我の治療がまだ完全ではないから
その場から去ってしまった。
残ったのはあたしと総長さんと菜摘さんの三人。



