「はぁー…お前は髪の拭き方まで分かんねぇのかよ」
彼はため息交じりにそう言い、
あたしが手に持っていたバスタオルを奪うと、
広げて、ワシャワシャとあたしの頭を拭いた。
「なっ…////」
こ、この人…なんか強引なんだけど…
なんでこんなにドキドキするんだろう。
少し濡れてる髪の毛の間から見える切れ長な瞳がドクンッ、と胸を高鳴らせる。
拭き終わると、ワサッとタオルを頭の上に掛けられる。
柔軟剤のいい匂いがする。
てか、あたし…変な人みたいじゃん。
「いつまでそこで突っ立ってんだよ」
そう言われて、慌てて履いていたローファーを脱いで靴下越しでも分かるほどの冷たいフローリングの上を歩く。



