「おいっ!統牙!!

龍極の奴らが攻めてきたからお前も来い!!」


そんな時だった。
朔龍の敵グループが倉庫に攻めてきたのは。

こんなことは初めてで、怖くなって足が震える。

きっと、統牙は行ってしまう……
じゃあ…あたしはどこにいけばいいの?


「あー…わりぃ。

俺は結実を置いてけねぇから無理だわ」


隣にいた統牙があたしの肩を抱いて言った。


「お前、こんなときに彼女とイチャイチャしてんじゃねぇよ!」


慌てたような顔で統牙に怒鳴る。

あたしはやっぱり邪魔者なんじゃあ……
無意識に統牙の服の袖をぎゅっと掴む。