「なーんか、妬けちゃう。 統牙が妹さんのことそんなに想ってて。」 しばらくして、俺が泣き止むと隣で結実が口をピュッと尖せて言った。 まったく、妹の鈴にヤキモチを妬くなんて可愛いやつだな。 「鈴は家族としてだけど、お前は恋人としてだから」 鈴は大切な俺の家族。 結実は大切な俺の彼女。 「うん、ちゃんとわかってるよ。 妹さんの事絶対忘れちゃダメだよ?」 そういって、結実は俺に優しい笑顔を向ける。