【完】俺が愛してやるよ。




中学の間は仁さんに面倒を見てもらっていたけど、

中学を卒業して仕事をし始めてからは
倉庫から近くのマンションを借りて仁さんの家を出た。


俺が女遊びを始めたのは
鈴がこの世からいなくなってしまった頃から。


仲間はいる、自分がいるべき居場所はある。
それだけで幸運なはずなのに……

どこか心にぽっかりと穴が空いている様な気がして
それを埋めるかのように女遊びにはしったんだ。


付き合うけど、期間限定。

時が経てば別れを切り出す。

自分でも最低なことをしていたと思う。

でも、
“好きにもならない”
それは関係を持つ前に女には言っていた。

誰も好きになる気もなかった。
もう、誰も失いたくなかったから。