しばらく、歩いて普通のマンションの前に着いた。 高級って感じでもなければ、ボロボロってわけでもないし本当に普通のマンション。 この人はここに住んでるの…? と、いうか家族の人とか大丈夫なのかな? 心配なことはいっぱいあったけど、雨も降っていたから渋々このまま家にあげてもらうことにした。 「お前、だいぶ濡れてんな」 彼が部屋の前に来て濡れた傘を畳みながら言った。 「それを言うなら、あなたも…」 あたしのせいで 肩がびっしょりと濡れている。 あたしに気をつかってくれたから。