でも、一緒に入ったら…
やっぱりそういう展開になるよね?
嫌じゃないんだけど…
まだ心の準備ってやつが
出来てないから怖い気もする。
「心配すんな。無理やり襲ったりしねぇから」
あたしの頭の上にぽんっ、と手を乗せて、
あたしの心を読み取って
安心させるかのようにぶっきらぼうに言った。
「う、うん!」
統牙はあたしの気持ちをいつも優先してくれる。
あたしが“嫌”って言えば何もしないし…
きっと、すごい我慢してくれてるんだろな。
改めて、あたしは愛されてるなって思った。
そして、あたしにとって統牙は
いつの間にか、かけがえのない存在となっていた。